チビというアイデンティティ

低身長な男が自分を愛するために、ファッションや趣味、生き方について考えるブログ

低身長はロングコートを着てはいけない?巷に流布する定説を考える

 低身長男子にとって着られる服を探すのは非常に大変です。それは着たいものが着られないことが多いということでもあります。そうした状況にあるのは単純なサイズの問題だけではなく、「低身長がロングコートを着てもバランスが取れず、服に着られている感が強く出るから着てはいけない」といった定説があるせいだと私は思っています。ロングコートが着たい低身長の人のために、そして何より自分のために今回はこういった定説の否定に挑みたいと思います。

低身長はロングコートNGの根拠は?

 そもそも低身長がロングコートを着てはいけない説の根拠は2つあります。(と私は考えています。)

 まず1つは、サイズが合わないということです。そのせいで着られている感が出てしまうというわけです。入学式直後の中学生などを見たときに受ける印象と同じことですね。これはしかし、ロングコートに限らず他の服においてもいえることです。なぜロングコートにおいて殊更この点が強調されるのでしょうか。それは単純にロングコートが他の服に比べて身体を覆う面積が大きいからだと思います。それだけ目につきやすくサイズの問題も現れやすいということでしょう。

 そして2つ目には、頭身の問題があげられます。一般に身長が高いほど頭身の面では有利になりますよね。ロングコートは縦に長いので頭身の高い人が着るとすらっとした印象を与えます。しかし、低身長の人の場合、そういった性質を持つロングコートとのバランスで、全く逆の印象を与えてしまうという問題があると思います。背が低くても頭身のバランスがよければそこまで印象は悪くないでしょうし、背が高くても頭身のバランスが悪ければ意外とさまにならないといったことが起こるといえるでしょう。

 この定説についての私見

 冒頭で否定に挑むといっておきながら矛盾したことを言うようですが、私はこの定説が一定の説得力を持っていると思います。私自身ロングコートを試着して絶望しそうになったこともありますし・・・。低身長の人がロングコートを着こなすのは相当に困難なのは事実でしょう。ただこの定説は男性にのみ適用され、女性がロングコートを着ることは「オーバーサイズに着こなす」というテクニックで救済されている感があります。私はこのことが低身長男子がロングコートを着るうえでのヒントになると思います。もちろん女性向けのテクニックをそのまま男性に適用することはできませんが、抜け道の存在を示唆するものだと考えます。

低身長がロングコートを着こなすために

 それでは低身長男子がロングコートを着こなすために考えるべきことをまとめてみたいと思います。断っておきますが、まだ自分の中でも完全な回答は導き出せていません。そのため、着こなす方法ではなく、着こなすために考えるべきことを書きたいと思います。

高身長との差別化

 ロングコートは低身長よりも高身長のほうが着こなしやすい。これは否定のできない事実です。それでもロングコートを着るというのなら、高身長の着方と同じ着方をするべきではないと思います。高身長の人と同じ着方をするとどうなるか。着ている人自体の差が人の目につきやすくなります。ファッションは勝ち負けではありませんが、他の人の目という土俵の上では負けてしまいます。雑誌やインターネット上には着こなしの方法が数多く示されています。しかし、残念ながらそれらの多くは平均身長以上の人たちに向けられたものです。低身長の人は自分自身で着こなし方を模索すべきです。それは一見大変困難なことに思えますが、自分なりの着こなしを見つけるチャンスが他の人より多いと考えるとワクワクしませんか?

 

デザインはなるべくシンプルなものを

  低身長がロングコートを着るのならば、デザインはなるべくシンプルなもののほうがいいと思います。ポケットがたくさんついていたり、ワッペン等がついているものはロングコート自体に注目させることになってしまいます。そうすると「着られている」といった印象を与えやすくなります。ロングコートが主張しすぎないように、あくまでコーディネートの一部として扱う必要があります。目を向けたときに引っかかる場所がない、襟から裾まで視線がストンと落ちるようなものが理想でしょう。

 

サイズは妥協してもよい点と、してはならない点を明確に

 サイズ、というのは低身長にとって大きな悩みの種です。自分の体形にぴったり合う服に出会うことは、運命の人に出会うのと同じかそれ以上に難しいものです。(本当か?)そのため、妥協が必要な場合は少なくないです。個人的には肩の部分は妥協すべきではないと思います。袖や着丈の部分はある程度ごまかしがききますが、肩のサイズがあってないと着られている感に直結すると思います。また、最近はビッグサイズのトレンドの影響で多くのブランドでサイズ感が大きめになっている気がします。低身長でもそのトレンドに乗ってもよいとは思いますが、意図的なオーバーサイズとそうでないオーバーサイズでは見え方が違いますから、サイズが全然あってないけどまあいいかというような選び方はしない方がいいと考えます。

 

まとめ

 低身長がロングコートを着こなすのは、確かに簡単ではありません。しかし、不可能ではないはずです。ロングコートに限らず、低身長は色々なことを考えながら「着る」という行為に向き合う必要があると思います。低身長とロングコートについてここまでだらだら私見を述べてきましたが、何より大事なのは好きなものを自信を持って着ることだと思います。人はそこまで他の人を見てないですし、好きなものを着ましょう!

 

 

 

 

 

uniqlo u(ユニクロユー)2017春夏はどうだったのか

ユニクロユー2017春夏2月17日販売開始

 LifeWearを掲げるユニクロのラインの一つであるユニクロユー。クリストフ・ルメール氏がかかわっているということで、一部ではかなり大げさにあおっているような記事やブログも見られますが、ユニクロの1ラインに過ぎないわけですから、そこは冷静に見る必要があると思います。とはいえ、お金のない学生としてはやっぱり気になる、ということで見に行って(買って)きました。

 

 

展開店舗について思うこと

 各商品のレビューの前に感想というか愚痴なのですが、ユニクロユーの展開店舗数って少なくないですか?県によっては1店舗しか取り扱いがなかったり・・・。いくらオンラインなら全アイテムにアクセスできる、返品にもかなり寛容、とはいってもコンセプトから考えるとどうなのかなと思っちゃいます。まあ、好評だったとされるユニクロアンドルメールでもかなりの商品がワゴン行きになってたことを考えると仕方ないのかもしれませんが。コラボならともかく、ラインの1つとして継続的にやっていくというならもう少し取扱店舗を増やしてもいいんじゃないかなと思います。

 

 

肝心のアイテムについて

 アイテムを見てきたとは言っても、行ったのがフルラインナップ店舗ではなく一部取扱店舗なのですべては見られていないんですけどね。見られたアイテムについては一通りレビューしたいと思います。

ライトウェイトジャケット、ジョガーパンツ

 セットアップ大好きな私が気になっていたアイテムです。画像だと質感などが全然わからなかったので実際に見ないと、と思っていました。実際に見た感想ですが、質感はまあ値段なりといったところでしょうか。思っていたよりも薄手でしたね。独自に開発した素材、というのを推してるみたいですが、どうなんですかね。そこは日常で着てみないと分からないでしょうね。3色ある中では、自分はグレーの色味がすごく好みでした。正直それだけで購入を迷わせる魅力があったのですが、購入には至りませんでした。

 

2wayダウンパーカ

 私はこういったアイテムにいまいち惹かれないので、いいのか悪いのかもよくわからないというのが正直なところです。実際に見てみて自分はかなり安っぽく見えてしまいました。

 

スーピマコットンリブクルーネックセーター

 なんというかユニクロアンドルメール春夏のスーピマコットンニットと同じような感想を持ちました。なんだろう、いまいち質感が良くないように感じるんですよね。ざっくり編まれているせいかもしれませんが。あと、このニット(店舗によって違うのかもしれませんが)ハンガーにつるして並べてありますよね。陳列されている時点で型が崩れちゃってるのでやめた方がいいと思うんですけど、スペースの問題で難しいんでしょうか。

 

ミラノリブクルーネックセーター(半袖)

 このアイテムが一番気になっていたアイテムですね。カーキを購入するつもりだったのですが、結局ブルーを購入しました。おそらくブルーだけ2色の糸の組み合わせで編まれているので表情があっていいです。オンラインではカーキが人気みたいですが、私はブルーを推したいですね。

 

エクストラファインコットンブロードシャツ(長袖)

 普通のシャツです。可もなく不可もなくといった感じのシャツだと思います。袖のパターンが工夫されているということですが、試着してないので、どんな感じなのかはわからないです。着てみればよかったかもしれませんがいまいちピンと来なかったので。悪くはないと思いますけど。

 

オープンカラーシャツ(半袖)

 リセヨル素材で見た目はテロっとした感じですかね。質感は割と好きです。ただ、オープンカラーで半袖って結構使いにくいアイテムだと思うんですよね。一応一番上まで止めればレギュラーカラーみたいに着れますが、それもアイテムの雰囲気的にちょっと違う気がしますし。

 

まとめ

 個人的には今回ピンとくるアイテムがあまりなかったんですけど、まだ見られてないアイテムもあるのでそれも見に行きたいですね。試着もしないでレビューとか、むちゃくちゃな気もしますが、まあいいでしょう。

 

 

 

 

 

2016年の流行?タッキースタイルに低身長はどう向き合うべきか

 昨季までのノームコアの流れの反動として、今季はタッキースタイルが流行するとされています。そのようなアイテムも出てきてはいますが、私の実感としてはまだ流行しているとは言えないかなと思います。(私が地方在住なのもありますが)とはいえ、これからそういうスタイルの人を街で見かける機会が増えるのは間違いないでしょう。このタッキースタイルに低身長はどう向き合うべきかを考えたいと思います。

そもそもタッキースタイルとは?

 

 タッキースタイルという言葉を初めて聞いたとき、私はタッキー&翼滝沢秀明さんが真っ先に思い浮かびました。もちろんタッキー&翼は全く関係なく、タッキースタイルのタッキーとは[tacky]であり、“悪趣味な”といった意味を持つ言葉です。だから、タッキースタイルの定義としては、「色や柄を積極的に取り入れた悪趣味ぎりぎりのスタイル」という解釈でいいんじゃないかと思います。

基本的には距離を置くべき

 あくまでも私個人の意見ではありますが、低身長はタッキースタイルとは距離を置いた方がいいと思います。その理由としては、低身長が色柄物を安易に取り入れると子供っぽさが出たり、滑稽な感じになってしまうリスクが高いということがあげられます。私はスタイルのいい人でさえタッキースタイルをかっこよく着るというのは至難の業であると思っています。タッキースタイルをかっこよく着こなすには、センスだけでなく、着る人のスタイルやキャラクターも重要になってくるでしょう。(このことはタッキースタイルに限らず他のスタイルの場合も同様でしょうが、タッキースタイルではその傾向がより強いと考えます。)

それでも着たい!そんなときどうする

 着ればいいと思います。突き放しでもなんでもなく本当にそう思います。私は好きなものを好きなように着るというのがファッションのあるべき姿だと思っています。周りの人には心の中で「似合ってねえよ」と言われているかもしれません。私自身、街中でハイテクスニーカーを合わせている人を見るたび「スニーカーだけ浮いてるな~」と思ったりします。しかし、面と向かってそんなことを言ってくる人はそういません。いるとしたら偉そうなファッション評論家くらいのものです。それに万人受けする服などこの世には存在しません。だったら自分の好きな服を着るという選択もあっていいでしょう。ただ、ウケというのを最重視するならまた違ったアプローチが必要でしょうが。

まとめ

 結論としては「低身長はタッキースタイルを避けた方が無難、ただ着たいなら着ればいい」ということです。既製服を着ている限り流行から完全に逃れることはできません。じぶんなりの流行との距離の取り方を持つということが大事なんじゃないかと思います。